2007年 11月 29日
クハ111の話 |
日根野区F402編成のクハ111-5261はユニット窓なのに、どうして番号の大きい同F401編成のクハ111-5500は非ユニット窓なのかという質問を受けたのでこの場で解説したいと思います。
まず大前提として111/113/115系は片栓構造であるという点。
私が普段追いかけ回している103系はMc車と、それと対になるTcの500番台、一部の改造車を除いては両栓構造であるがために原則、製造時はクハ103-1-(中略)-クハ103-2のように奇数番号のクハ&その次の偶数番号で1ペアとなっています。この2両は同じ設計であるため、番台による区分は存在しません。
それに対して111系シリーズは前記の通り片栓構造であるので、例えばクハ111の0番台は奇数向き(日根野区では天王寺側)のみでしか使用できない構造となっています。
当然ながら電車は運転設備を持つ制御車が編成の両端に必要ですので、奇数向きの対となる偶数向き(日根野区では和歌山・御坊側)の制御車が必要になります。
そこでクハ111の場合、奇数向き専用の0番台との区別するために偶数向きは301番から順にナンバリングされました。
以上の2点をまとめて例を挙げると、製造時の編成は(事故補填等でズレが発生しなかった場合)
クハ111-1-(中略)-クハ111-301
クハ111-2-(中略)-クハ111-302
…
クハ111-199-(中略)-クハ111-499
クハ111-200-(中略)-クハ111-500
クハ111-201-(中略)-クハ111-501
…
-ここでマイナーチェンジ-
…
クハ111-261-(中略)-クハ111-561
…
以上の通りとなり、クハ111-500の製造がクハ111-261以前となっていることがお分かりいただけるかと思います。
西日本の113/115系の一部は高速化改造で番号が+5000されているので、以上の原則を当てはめてクハ111-5500(=500)がクハ111-5261(=261)よりも古いロットの車輌であることが説明できます。
蛇足ながら113系のシートピッチ改善車である2000番台は偶数向きが2000番台、奇数向きが2100番台に、湖西線向けの耐寒構造を持つ700番台は奇数向きが700番台、偶数向きが750番台となり区別されています。
まず大前提として111/113/115系は片栓構造であるという点。
私が普段追いかけ回している103系はMc車と、それと対になるTcの500番台、一部の改造車を除いては両栓構造であるがために原則、製造時はクハ103-1-(中略)-クハ103-2のように奇数番号のクハ&その次の偶数番号で1ペアとなっています。この2両は同じ設計であるため、番台による区分は存在しません。
それに対して111系シリーズは前記の通り片栓構造であるので、例えばクハ111の0番台は奇数向き(日根野区では天王寺側)のみでしか使用できない構造となっています。
当然ながら電車は運転設備を持つ制御車が編成の両端に必要ですので、奇数向きの対となる偶数向き(日根野区では和歌山・御坊側)の制御車が必要になります。
そこでクハ111の場合、奇数向き専用の0番台との区別するために偶数向きは301番から順にナンバリングされました。
以上の2点をまとめて例を挙げると、製造時の編成は(事故補填等でズレが発生しなかった場合)
クハ111-1-(中略)-クハ111-301
クハ111-2-(中略)-クハ111-302
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クハ111-199-(中略)-クハ111-499
クハ111-200-(中略)-クハ111-500
クハ111-201-(中略)-クハ111-501
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-ここでマイナーチェンジ-
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クハ111-261-(中略)-クハ111-561
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以上の通りとなり、クハ111-500の製造がクハ111-261以前となっていることがお分かりいただけるかと思います。
西日本の113/115系の一部は高速化改造で番号が+5000されているので、以上の原則を当てはめてクハ111-5500(=500)がクハ111-5261(=261)よりも古いロットの車輌であることが説明できます。
蛇足ながら113系のシートピッチ改善車である2000番台は偶数向きが2000番台、奇数向きが2100番台に、湖西線向けの耐寒構造を持つ700番台は奇数向きが700番台、偶数向きが750番台となり区別されています。
by kisyuji
| 2007-11-29 00:07
| 実車/JR